9/12(Fri.)
折りたたみ傘が必携となる空模様。
朝粥を求めて近所をうろつく。ちょっとヤバめの路地を入ったところに3人揃ってOKを出せるお店発見。
私が頼んだ牛肉絲麺(ちょっとウロ覚え)はあっさりスープに、素朴な麺でかなり美味しかった。
そして45元(×3.5円)と安い。友達のお粥はお漬物と玉子を付けて35元。
セルフサービス(自助式と書いてある)のちっちゃなお店だけれども人も味も良くて結構満足でした。
お腹を満たしたところで、台北駅へ。(泊まっているホテルのすぐ隣)
「千と千尋の神隠し」のワンシーンに描かれたという町並みを見るために「九分(分は本当はにんべん付)」を目指すことに。
一人がチケット購入の列に並び、私たちはインフォメーションで説明を受け、丁寧に行き先と枚数まで書いたメモを渡された。
それを持って列に戻ると、すでに自力で切符を3枚買ってくれてた。さすがやー。
ガイドブックを見せて「ここに行きたい。3枚」と指を三本立てれば完璧らしい。ほんまに頼りになるわー。
プラットフォームに下りてみると、なんだかレトロな列車が停車中。
そして、フォームとドアの間がかなり広く空いている。
その上各車両の連結個所は水平度を度外視したとしか思えないほど浮き沈みが激しい。
ただ1時間ほど乗せてもらって62元は安い。
途中、観光を諦めとんぼ返りを決意せざるを得ないほどのどしゃ降りが車窓を流れはしたものの、到着駅「瑞芳(Ruei Fang)」では止んでいた。
ラッキーとばかりにタクシーに乗り込み「九分」へ。
日本人観光客が多いらしく、タクシーの運ちゃんも手馴れた誘い文句で乗客ゲット。
台湾ではタクシーが安い。15分くらいかなぁ?で180元。(日本の初乗りより安い)この後何度かタクシーを使ったけれども、最高で220元くらいだったかな?
細い路地に入ると、お向かい同士のお店の軒が重なり合うようにズラリと色とりどりのお店が並ぶ。
だいたいがレトロ。そして原色。
まぁどうしても行っとかなきゃってほどではないけれど、一度は行っとかないと気になるわーと思う観光地かな?
日本人だけじゃなく、現地語の人や欧米人も多かった。
坂を登りきると展望台のようになっている。
一人が、すぐ近くの花文字屋さんで、お子様の名前を書いてもらいました。
短い時間で何色ものクレヨン(のような筆記具)を使い分け、見る見る美しく仕上げていきます。
文字にはHappyになれる願いを込め(書き手のさじ加減次第?)、落款を押したら額に入れて出来上がり。
小さいものは250元で、おまけにとすでに書いてある書から好きなのを選んでいただきました。
ただ、その中に「小沢一郎」ってのがあったんだけど、誰も手元に置いておきたくないよね。
次の選挙を見込んでいっちょうもらっとけばよかったかな?
もう一人は自分の名前をリクエストし、Happyキーワードは「幸福良縁」だって。相変わらず他力本願な姿勢を崩さないが、大願成就した際にはお礼参りをヨロシク!
ここでの最大の目的はお茶をいただくことだったので、 一際おしゃれな「九分茶房」へ。
なんだかとてもシックで、他の屋台のようなお店とは一味違うセレブリティな香りを醸し出している。それもそのはず、中に入ってみるとお茶の値段が・・・けっこう高い。
私たちは昔の人がベッドとして使っていたというガッシリとした床に通された。
傍らには風量調節に戸惑う年代物の扇風機。そして何のためらいもなく入ってくる鳩。
若い女性がメニューとお茶の淹れ方を流暢な日本語で説明してくれ、私たちは800元の「梨山茶」をいただきました。
ケーキホールを持つ二人はお茶請けに「茶梅」と「チーズケーキ」をオーダー。「茶梅」はことのほかお薦めだったようです。
お茶は最初に入れていただいた茶葉だけで何度も繰り返し飲むことができ、3人がそのゆったりとした時間を満喫するには充分な量でした。そして、残りの茶葉は袋に詰めてお持ち帰りに。
そう考えると、それほど高額というわけでもなさそう。
ここではオーナーがデザインしたという茶器や、別の部屋に並ぶアンティークな陶器なども販売されています。
お店の雰囲気やデザインなどは日本人の奥さんに依るものらしいです。
  

帰りは町並みのすぐそばから出ているバスで台北駅に程近い「忠孝復興」駅辺りまで帰ることに。(90元、先払い)
「九分」が海岸沿いの高台にあるため帰りは当然下り坂。雨で濡れた坂道を左ハンドル右側通行のバスが、乗客を海へ放り投げる勢いで下っていく!
ある意味台湾滞在中一番の恐怖だった。
この後、タクシーに乗ったときにも感じたのだけれど、台北の車は車優先で走り、横断歩道の人を蹴散らす勢い。
車線変更は脳から指令が出る前に行っていて、あちらでもクラクション、こちらでもクラクション。
どうして車間距離をそんなに詰める?という具合。
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さて、小腹?大腹がすいた
ところで、次なる明確な目的 は「小籠包」!
それも世界的に有名なお店
「鼎泰豊(Din Tai Fung)」
でいただくこと。夕方は4時か
らの営業ということで少し時間を潰してから、入口で待たせていただいている間にオーダーを済ませた。
「えび餃子」「ノーマル小籠包」「蟹ミソ小籠包」そして台湾ビールを一人1本ずつ!
うーん!ガイドブックに書いてある通りウマい!レンゲに乗せてお箸で割ると薄い皮から肉汁がじゅわぁ〜って溢れる。
小さいから一口でもOKだけどやけどには気をつけよう。(ただ、漬けダレに混ぜる酢はいまひとつ、刺激控えめなラー油と醤油だけの方がいいと思った)
あっという間に平らげてしまったものの何故だかまだ口寂しいということで、「空芯采」と「ジャージャー麺」を追加オーダー。
そこで気づいたのだけれど、こちらの店員さんは空いた食器をさげるタイミングが不躾なほど早い。
場合によっては最後の一口が口に収まるやいなや疾風のように現れて皿を取り去ってしまう。
わんこ蕎麦の逆バージョンのよう。ビールなどは瓶を取りかけて、底に少し残っているのを目にして仕方なく戻す、といった具合だ。
これには客に長居をさせない絶大な効果があるようだ。
そして、最後にお会計の際にはTAX10%が必要です。(チップ制度はないから気がラク)
食べた後には運動ですね。ここから地下鉄で2つ東の駅周辺にある「誠品書店」へ徒歩で向かうことに。
書店と言っても本だけではなく、1Fはブランドバッグやファッショングッズがズラリ。
B1, B2には雑貨、そして、2F以上が本屋さんらしいのだけれども、世界規模の品揃えだ!
AMAZONのネットショップに入り込んだみたい。
そして、友達がお子様に頼まれたという本のアバウトなキーワードでオペレーターの方がすんなり目的の本を見つけてくれました。
そうだ、レーザーレーサー並みのアンダーウェアを買ったのはここの地下だったっけ?
売っているおばさんの、服を通して人の体のサイズを読み取る力はさすがだったわー。
本人が「Lサイズ」と申告しても「無理!あなたにはこっち」といって「XL」サイズを出してくれるんだもの。
そう(拍手)私たちもそのサイズに賛成します!\(^O^)/
ここは台北101にも程近い場所なのですが、少し暗くなってきたのと歩きつかれたのとで、ひとまずMRT(Metro Taipei)でホテルにご帰還。
台北滞在中にはこのMRTをとても便利に利用させていただきました。たいていのところは20元(70円)で行ける。5分おきくらいに列車が来るのでほとんど待たなくていい。
長く滞在する人にはICOCAみたいなのがあるようですが、小旅行ならこのMRTとタクシーですごく自由がききます。
さて、またビールでも飲もうかなぁ?と思ったけれども、この全身の疲れをマッサージで癒そうということになり、ビールはお預け。(マッサージ前の飲食・飲酒は避けましょうね)
ホテルからそう遠くない場所にある「京美健康広場」へひとまずMRTでGO!
ガイドブックでいろいろと読んだ結果、ここのお得感に一番惹かれたというわけです。
60分の足ツボ&全身マッサージで800元、それと足裏の角質取りが500元、合計1,300元です。
夜は24時まで営業しているところが多いようで、観光客が時間をとても有効に使えるシステムになっている。
足ツボでは「痛いーっ」と叫びながら「これは肝臓」などと説明を受けつつ、私は初めての全身マッサージを堪能しました。
天井に設えたバーを持って背中を踏んでくれるのが気持ちよかったー。足の裏はともかかくお尻はなかなか踏んでもらえないものねぇ。
足裏の角質は面白いように取れ、溜まった様子がパルメザンチーズのよう。「もうパルメザンチーズは食べられへんわー」って。
最後に「るるぶ」を見て来たと言ったらお土産までくれましたよ。
ラベンダーの香りがする液体。使い道については不明だけれども、おまけって言葉に喜びを感じたオバハンたちでした。
すっかり足裏がツルッツルになったところで、夜市に行っちゃう?と、またタクシーに乗って、「士林夜市」へ。
本にはすごくきらびやか&賑やかそうに紹介されていたので、是非行ってみたかったのよ。
ただ、明日くらいには台風直撃の台北市だからねぇ、お客さんが少ない上に少し風も強くなってきて、早終いのお店が多いみたい。
最初にタクシーから降ろされた辺りはファッション雑貨の通りで、いかにもチャチな夜店という感じだし、奥の方に入ると呼吸困難な臭気が漂う。違う!こういうところじゃなくて、屋根のある広々としたフードコートみたいな場所を想像してたのに。と言ってたら、一番のしっかり者が「あっちや」と引率(食べ物の匂いに引き込まれただけかも?)してくれ、無事にフードコートに到着。
やはり台風のため、営業しているお店が思ったより少ない。とはいえ、かなりの活気と臭気がある。臭気の主な根源は「臭豆腐」だ。
初体験の私には呼吸を止めることでしか対抗する手段がないが、旅のベテラン(仕事で何度も来ているおじさん)になるとそれを口にし、「おいしい」と好んで食べるまでになるそうだ。恐るべし「臭豆腐」!
で、夜は「麺」ということになり、「えび肉ワンタン麺」、同じ具で春雨とスープというオーダーになりました。値段は朝のお店の1.5倍くらいするのだけれど、味は今ひとつ。そして、メニューに明記してあるにもかかわらず、えびが見当たらない。さらに肉の臭みを消す香辛料が私の苦手な臭い。よって、完食ならず。残念でした。
ということで、台湾らしさを満喫したフリータイム1日目でした。
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