私にとって初めての2,000メートル越え登山です。
そして初めてのお泊り登山でもあります。
一緒に行くメンバーが健脚男子4人とあって、足を引っ張ってしまうことは百も承知していただいて、いろんなものを買いそろえて出発の日を迎えました。
行程は隊長が作成し印刷して全員に配ってくれました。
1日目は登山口より少し南の福井県勝山市にある 「東山いこいの村」という自然公園のロッジ泊。
2日目は白山中腹にある「南竜ケ馬場ケビン」泊。
3日目、近くの温泉で疲れを流して帰路につく。
期待と不安をかかえつつ朝9:20頃赤穂を出発。
お昼1時半頃、グルメ通のメンバーの案内で福井県にある 「谷口屋」という油揚げのレストランで昼食をいただきました。
見ての通り、ボリューミーな油揚げのステーキが名物メニューです。大根おろしと醤油でいただきました。太白油という上等なごま油を使用しているとのことで、初めは香りを楽しみながらいただいていたのですが、何せこの大きさです。最後には「当分油揚げはえーわ」とお腹をさすりました。シェアするのがいいかもね。
勝山市内のスーパーで買い出しをして、1泊目の「東山いこいの村」へ。
グルメ通のメンバーはバーベキュー通でもあるとのことで、必要な道具はすべて車内に搭載されていました。そして火おこしから焼きの段取りまで至れり尽くせり!
すっかり調子に乗って宴会が初まってしまいました。おーい、明日登山やでー。
2日目、朝4時起床、男子が手際よくバーベキューの片づけをしてくれました。 私はほぼ眠れていません。
出発前に 「東山いこいの村の仙人」が記念写真を撮ってくれました。ブログに載せてくれるんですって。仙人というだけあって自然に溶け込んでるでしょう?
6時すぎ、市ノ瀬駐車場に到着しましたが、500台分あるという駐車スペースがいっぱいで、えらい端の方に誘導されました。
ここからはバスに乗って移動。登山口である「別当出合」へは15分ほどです。
白山はトイレの設備が充実しています。が、募金箱があるトイレは始めて見ました。やっぱ国立公園やねぇ。
出発したのは7時過ぎだったかな。まずは結構な高さの吊り橋を渡ります。
私たちは「砂防新道」から「南竜道」へ折れて「南竜ヶ馬場ケビン」を目指します。
私は登り始めてすぐに自分の無謀さを思い知りました。
だいたい自分ち以外で眠れないことは分かってたことやのに、調子に乗って前夜に宴会するし。
背負ったこともない量の荷物に背中が引っ張られるし。
こんなことでは、頂上なんて到底目指せない。幸い中腹のケビンを借りてくれているので、そこで留守番をしていよう。
分岐点を右折すると南竜山荘へ向かうのどかな山道になります。
男子諸君は小川をお風呂代わりにしたようです。冷たいよー!
南竜山荘で受付をすると、本日の午後からは天候が崩れるので、登らない方が良いとのこと。
そのアドバイスに従い、登頂は翌早朝と決めました。私はまだ登れるかどうかわかりません。
ケビンに着いたのはちょうどお昼頃だったかな。しばらくは荷を解いたり、寝床のセットをしたりでのんびりと過ごしました。
しばらくして男3人は山荘へビールを買いに行ってしまいました。なかなか戻ってきません。後で聞いたら、生ビールがあったので、つまみも買ってそこで飲んでたんやて。
やっぱ宴会は必要なんや。
その間に私は着替えをして、隊長は昼・夜兼用のカレーの用意をしてくれました。
山で食べるカレー、最高に美味しい!
翌朝に備えて、まだ日が沈まないうちから就寝。途中やはり雨が降りました。
翌朝3時起床。満天の星空です。私も少し眠れたようです。前日の疲れも取れ、不必要な荷物はケビンに置いておけるのでザックも軽い。
隊長が湯を沸かしてお味噌汁を作ってくれました。ヘッドライトを装着していざ出発です。
「トンビ岩コース」を調子よく登り始めましたがやはり私の足が遅い。
このままではご来光に間に合いそうにないので、健脚チームには先に登ってもらいました。
高さ2,450メートル地点に広がる室堂へ到着。ここには「白山奥院」があります。この鳥居をくぐって頂上を目指します。
2,702メートル、頂上へ到着! ご来光のタイミングは逃しましたが、頂上を5人占めできました!
素晴らしい天気に恵まれました。雲海が広がり、遠くには北アルプスの頂上がお城のように見えています。
いつまでも見ていたいと思う景色です。
下山は「お池めぐりコース」を周って室堂へ向かいます。ところどころ雪が残っていて、とてもさわやか!
10時ごろケビンに戻って、ふたたびあの重い荷物を詰め直し、南竜山荘で最後の写真を撮って下山です。
「別当出合」の登山口には3時半までに下りなければバスがなくなります。
下りはとても足が滑ります。 用心しながらなんとかケガなく下山することができました。
ちょうど1時半のバスが来ていたので、すぐに乗り込み市ノ瀬の駐車場へ。
帰りに東山いこいの村の仙人にもらった温泉の割引券でひとっ風呂浴びて、グルメ通情報による南条インターの「世界で2番目においしいメロンパン」を買い、何ひとつ思い残すことなく赤穂に帰ってきました。
こんな私を連れて行ってくれたみんなに心から感謝です。
どこででも寝れるように鍛えるので、また機会があればよろしくお願いします。 アルバム1
アルバム2
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